1997
自然と、伝統と、技術と、健康と・・・和
タイシは自然を大事にします
豆腐も納豆も油揚げも、湯葉も豆乳も、基本は水と大豆です。だから、いち早く1997年に遺伝子組換え大豆の不使用宣言を行いました。だから、工場で使う水は国立・国定公園を源流とする伏流水です。だから、消泡剤は使いません。おいしさの“ふるさと”が自然であることを知っているからです。
タイシは伝統を大事にします
発祥の地であり本社の所在地でもある青森県三戸町は、雑穀文化が栄えた地です。ここでは、納豆も豆腐も大切な蛋白源としてなくてはならない食材でした。日本人の原点である“田舎の伝統食材”を愚直に、しかし誇りを持って守っていかなければならないと考えています。
タイシは技術を大事にします
鮮度を長持ちさせた豆腐「一丁寄せ」は“職人の技の機械化”を実現し、1992年に業界に先駆けて発売。豆腐はその日のうちに食べる、という常識を覆しました。ナチュラル・スイート製法のまろやかな豆乳。2013年、日本工学会からいただいた「技術賞」の独自の技術は高い評価をいただいている「日光生ゆば」の製法に生かされています。
タイシは健康を大事にします
北海道産の大豆だけを使った「北の大豆」シリーズはイソフラボンが多く含まれています。これは骨粗しょうや成人病の予防に役立つことが、最近わかり始めてきました。過去には「カルシウム豆腐」が豆腐では初めての特定保健用食品に認定されました。伝統の食材ですが、みなさまの健康づくりに奉仕することも大切なタイシのポリシーです。
タイシは「和」を大事にします
世界から見直されている「和食」はもちろん、人々を「食」によって繋げていく「和」の担い手になれれば、と常に考え行動しています。これまでも、これからも・・・。
「遺伝子組み換え大豆」不使用宣言
1996年、政府は大豆をはじめとした遺伝子組み換え作物の輸入販売を許可しました。
安全性や環境への影響が懸念される中、タイシは遺伝子組み換え大豆の“不使用”を1997年1月19日付けの「河北新報」の紙面を使って宣言しました。
時の政府の決定にあまり従順ではなかったタイシは、社長が国会に参考人として呼ばれたりしました。当然、原材料が高くなるので、コストは嵩まざるを得ません。
業界の中でもさまざまな反発が巻き起こる中、消費者が不安を抱く原材料使わないことを決めたのです。かっこよく言えば、タイシの経営理念である「顧客の真の満足」との考えを貫いたわけですね。
その後、世論は「遺伝子組み換え作物」を認めない方向に傾き、2001年には「遺伝子組み換え食品」の表示が法制化されました。今や日本では「遺伝子組み換え作物は使っていない」は当たり前になってしまいました。当時のタイシの“こだわり”は決して間違っていなかったわけです。
豆腐で初めての特定保健用食品
「トクホ」といえば、最近はお茶などの飲料を真っ先に思い浮かべるかも知れませんが、定義はからだの生理学的機能などに影響を与える成分を含んでいる食品で、消費者庁長官の許可を受けたものに限られます。
つまり、漠然とからだにいいだけではなく、特定の成人病などに効き目があることが重要なのです。
この「トクホ」のマークをつけた豆腐が1997年、タイシから発売されました。「カルシウムとうふ」です。もちろん豆腐では初めての特定保健用食品でした。骨を強くする効果が明らかになったことで「トクホ」に採用されました。
タイシの理念のひとつに「消費者の健康づくりへの奉仕」があります。納豆も豆腐も食品なので美味しさを追求するのは当然ですが、さらに、「からだに良いものを作る」ことが、社会に対しての使命だと考えています。
残念ながら「カルシウムとうふ」は廃盤になってしまいましたが、「からだに良いもの」の考えはイソフラボンの豊富な「北の大豆」シリーズなどに受け継がれています。
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