歩留
1 - 1 / 1
ミネラルの元はにがり
美味しい豆腐の条件を業界ではよく「一豆、二水、三にがり」と表現します。80%以上が水でできている豆腐はいい水が最大条件であることはいうまでもありません。次に豆。そしてにがり、いわゆる凝固剤です。
水に浸した大豆を煮て磨り潰します。これを呉(ご)といいます。呉を絞ると豆乳とおからに別れます。豆乳を凝固剤で固めると豆腐になります。この凝固剤がにがりで、苦汁とも書きます。読んで字のごとしで、苦味のある物質です。にがりは海水を煮詰めて塩を作る際に残った液体です。これが、実に29種類のミネラルを含んでいて、その主なものが塩化マグネシウムなのです。
日本人はカルシウムの摂取量が足りないといわれていますが、ただカルシウムだけを摂るのではなく、カルシウムとマグネシウムを2:1の割合で摂取すると、両者の効果がベストに働くことが証明されています。
豆腐の凝固剤はほかに、歩留まりなどの経済性から「硫酸カルシウム(すましこ)」も使われますが、マグネシウムの含有量は、にがりに及びません。ミネラルの補給という体にとって大事な要素も豆腐は担っているのです。
1 - 1 / 1
サブメニュー