大豆加工食品
ダイエット効果(たんぱく質の効能)
大豆加工食品、特に豆腐は水分が多く、カロリーが少なないために満腹感が得られるので、それだけでも優れたダイエット食品といえます。大豆はそれ自体が良質な植物性たんぱく質を多く含む健康食品なのですが、難点は消化がよくないことです。
しかし、大豆をすりつぶして豆乳にすることで、消化吸収の問題は解決されます。中国で朝食に豆乳を摂ることが習慣化しているのは、そのことを経験的に知っているからでしょう。
豆乳はよく牛乳と比較されますが、牛乳との最も大きな違いは、豆乳のたんぱく質が植物性なのでコレステロールを含んでいない点です。逆にコレステロールを減らす役割のリノール酸を多く含んでいるので、高血圧、糖尿病などの生活習慣病の予防効果が期待できるわけです。
「豆乳はダイエット効果がある」と言われています。それは植物性のたんぱく質が体脂肪の燃焼を促して体内への蓄積を抑える効果があるからです。簡単に言えば、牛乳の動物性たんぱく質が体に溜りやすいのに比べ、植物性の豆乳は溜りにくいということなのです。
長寿食は「まごわやさしい」
家森博士は、長寿食は「ま・ご・わ・や・さ・し・い」と覚えていてほしいと提言しています(「大豆は世界を救う」=法研、2005年1月初版発行)。
「ま」は豆類、つまり大豆加工食品、「ご」はゴマ、「わ」はワカメに代表される海藻、「や」は野菜、「さ」は魚、「し」はシイタケなどのきのこ類、「い」は芋で、それらを積極的に食べましょう、と食育のポイントを判りやすく説明しています。いずれも日本では昔から食されている和食の素材です。
日本人が世界でいちばんの長寿国になった理由のひとつが、家森博士が提言しているような「和食」にあるのかも知れません。その「和食」の中でも欠かせないのが、大豆加工品。豆腐、納豆、油揚げなどは世界に誇れる食材、といいえるのではないでしょうか。
サブメニュー