効能
コレステロールを下げる(たんぱく質の効能)
大豆は「畑の肉」とも言われているように、良質なたんぱく質を多く含んでいます。
大豆の加工品である豆腐は特に良質たんぱく質の宝庫といわれていて、水分を抜いて換算すると、その割合は50%にもなります。豆腐一丁(300㌘)のたんぱく質を他の食品で摂るとすれば、卵で3.5個。ご飯だと茶碗6杯分が必要です。
たんぱく質は体内でアミノ酸に分解、吸収されます。その際、8種類の必須アミノ酸をバランスよく含んでいるかが体にいいかどうかの決め手になります。この必須アミノ酸は一般的に植物性たんぱく質は低く、動物性たんぱく質は必須アミノ酸構成が良いとされています。
肉類は栄養価が高い、といわれる由縁なのですが、動物性たんぱく質には欠点があります。コレステロールです。ところが豆腐(大豆)のたんぱく質は、動物性たんぱく質と同じような構成なのです。つまり血液中のコレステロールを下げる作用があるのです。だから「良質たんぱくを多く含んでいる」といわれているのです。
ダイエット効果(たんぱく質の効能)
大豆加工食品、特に豆腐は水分が多く、カロリーが少なないために満腹感が得られるので、それだけでも優れたダイエット食品といえます。大豆はそれ自体が良質な植物性たんぱく質を多く含む健康食品なのですが、難点は消化がよくないことです。
しかし、大豆をすりつぶして豆乳にすることで、消化吸収の問題は解決されます。中国で朝食に豆乳を摂ることが習慣化しているのは、そのことを経験的に知っているからでしょう。
豆乳はよく牛乳と比較されますが、牛乳との最も大きな違いは、豆乳のたんぱく質が植物性なのでコレステロールを含んでいない点です。逆にコレステロールを減らす役割のリノール酸を多く含んでいるので、高血圧、糖尿病などの生活習慣病の予防効果が期待できるわけです。
「豆乳はダイエット効果がある」と言われています。それは植物性のたんぱく質が体脂肪の燃焼を促して体内への蓄積を抑える効果があるからです。簡単に言えば、牛乳の動物性たんぱく質が体に溜りやすいのに比べ、植物性の豆乳は溜りにくいということなのです。
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